コラーゲンとゼラチンの決定的な違い

コラーゲンとゼラチンの違い

真皮の構成要素のほとんどはコラーゲンでできており、肌のたるみやシワなどは、コラーゲンの劣化が原因とされています。コラーゲンの劣化は、熱や紫外線、酸化などによりコラーゲンのタンパク質構造が変性することによりおこります。

 

 

コラーゲンは、コラーゲンペプチドが連続してつながった糸状のものが、三重螺旋によじれてヒモ状となった構造をしています。この三重螺旋をコラーゲン構造といいます。

 

糸状のものが、三重螺旋のコラーゲン構造になるのは驚異的なことで、何かのきっかけでコラーゲン構造が壊れると毛糸が絡まるようにグチャグチャに絡まりなり、元に戻ることができなくなります。

 

そして、コラーゲン構造が壊れて、グチャグチャに絡まりあった塊が、ゼラチンと呼ばれるものです。

 

つまり、ゼラチンとは、熱や紫外線、酸化などによりコラーゲン質構造が壊れてしまった残骸のことをいうんです。ゼラチンとは、変性して劣化したコラーゲンのなれの果てだといえます。

 

 

肌のたるみやシワなどは、コラーゲンが変性劣化しが、ゼラチン化してしまって起こる現象なんですね。

 

 

 

コラーゲンとゼラチンの違い
  • コラーゲン:

    三重螺旋構造のコラーゲン構造が維持されたタンパク質。肌のツヤやハリの基礎となる。

  • ゼラチン:

    コラーゲンが、変性劣化し、コラーゲン構造が壊れてグチャグチャに絡まりあった残骸。肌のたるみやシワなどの原因となる。


騙されてはいけない!ゼラチンをコラーゲンと称して売る業界

コラーゲン ゼラチン

コラーゲンとゼラチンは全く違うものですが、実は、ゼラチンをコラーゲンと称して販売している業者が後をたちません。

 

 

化粧品やサプリメントではコラーゲンと称する多数の商品を販売しています。
そして、美容用途のコラーゲンとは、劣化した変性コラーゲン(ゼラチン)を良質なコラーゲンと置き換えるもののはずです。

 

しかし、市販の製品で「コラーゲン」と称しているものの中には、タンパク質構造が変性した劣化したゼラチンが多く紛れ込んでいます。つまり、ゼラチンをコラーゲンと称して売っているということです。
劣化した変性コラーゲンを、ゼラチン(劣化した変性コラーゲン)で置き換えても、効果は限定的です。その他の作用もあるので、まったく意味がないということはありませんが、美容効果は薄いです。

 

 

コラーゲンに熱を加えると、タンパク質構造が変性して、ゼラチンになります。コラーゲンが本来もっているタンパク質構造が変性しているという意味で、ゼラチンは劣化コラーゲンともいうべきものです。

 

コラーゲンは、動物性原料から抽出するのですが、このときに抽出効率をあげるために熱を加えて抽出精製することが多いです。しかし、熱を加えるために、コラーゲンのタンパク質構造が変性しゼラチンになってしまっているのです。つまり、大多数のメーカーは、生産効率を上げるために、コラーゲンではなくゼラチンを製造して販売しているということです。
なかには、良心的に低温抽出をしているメーカーもありあますが、きわめて少数派なのが、実情です。

 

 

「ゼラチン」を「コラーゲン」と称して売っているのですから、食品表示法や景品表示法で問題となりそうですが、実は必ずしも違法とまで言い切れません。
表示というのは「原材料を表示」すれば問題ないため、もともとブタや牛の皮膚などに含まれる動物性コラーゲンを原材料としているのですから、抽出精製過程で熱を加えて加工し、結果的に「ゼラチン」になっていたとしても、表示法上は問題ないのです。

 

また、表示とは「一般的に使われる名称」を表示すれば足りるため、業界が「ゼラチン」のことを「コラーゲン」と通称しそれが一般的なのであれば、表示法上の必ずしも違法とは言えないのです。現に、業界では、ゼラチンを「コラーゲン」と言い続けており、「ゼラチンをコラーゲンと呼ぶのは『一般的に使われる名称』だ」と開き直ってしまっています。
ゼラチンのことを「コラーゲン」と呼ぶことが、「一般的に使われる名称」だとすれば、仮にゼラチンしか入っていないとしても、「コラーゲン含有」と表示しても、問題はないという理屈になります。 しかし、ゼラチンのことを「コラーゲン」と呼ぶのって、本当に一般的に使われている名称なんでしょうかね??ゼラチンをコラーゲンと称して騙し売りたい一部の業者が言い出して、広めただけなんじゃないですか??

 

こんな屁理屈がまかり通るのなら、狗の肉を羊の肉と称して売っても、それが市場で横行していれば、『一般的に使われる名称』だ」と開き直ってもOKだということですよね。大丈夫なんでしょうか??

 

まあ、法的是非はともかく、ゼラチン(劣化した変性コラーゲン)を、あたかも良質なコラーゲンのように誤認させつつ、販売しているのでしたら、それは、良心的な商売とはいえないですよね。

 

少なくとも、一般的な消費者は、熱を加えてタンパク質構造が変性してしまったコラーゲン(=ゼラチン)だとは知らないですよね。。。

 

 

ちなみに、三重螺旋のコラーゲン構造が変性していない良質なコラーゲンでしたら、肌の美容やアンチエイジングに大きな効果があります。
しかし、コラーゲン構造が壊れたゼラチンでは、ほとんど効果はありません(まったくないわけではありませんが・・・)。

 

ちまたで、コラーゲン入りサプリメントとか化粧品などが氾濫していますが、まったくど効かないものが存在するのは、こんな裏事情があるんですね。

 

あなたの使っている そのコラーゲン、本物ですか??
本当に効き目を実感できていますか?もしかしたら、変性劣化した偽物コラーゲンかもしれないですよ。

 

(文責:山中しんじろう



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